魚の目の悩みを解決するためには、魚の目になる原因を知り、再発を予防することが重要です。魚の目に関する知識や注意点について、足爪の専門家(シックネイルケアセラピスト)がわかりやすく解説します。
目次
魚の目の定義・特徴
魚の目(ウオノメ)とは、足裏や指などにできる、硬い角質の塊(かたまり)のことです。
外部からの刺激によって角質が分厚くなっていき、皮膚の深いところに硬い芯(しん)を作ります。歩行などにより神経が圧迫され、強い痛みを感じるようになります。
魚の眼球のような見た目から、俗にウオノメと呼ばれています。魚の目の正式名称は「鶏眼(けいがん)」です。ちなみに英語ではコーン[corn]と呼びます。
角質が溜まって厚くなっていくと、皮膚の内側(真皮)に向かって角質が食い込んで、硬い角質の塊(魚の目の芯)ができます。この「魚の目の芯」が神経を圧迫するようになると痛みを感じます。
魚の目とタコの違い
足裏に黄色っぽい角質のかたまりがあったら、それがタコなのか魚の目なのか、どのように区別するのでしょうか?実は、非常にシンプルです。
角質が皮膚の外側(表面)に向けて厚くなっていくのがタコです。押しても痛みはありません。一方、魚の目は角質の塊(かたまり)が皮膚の内側にできています。角質の塊が神経を刺激するので、押すと痛みがあります。
外部からの摩擦や刺激に対する身体の防御反応として皮膚が厚くなったものが『タコ』ですが、それを放置していると徐々に角質が皮膚の内側で硬くなります。角質が硬く芯のようになって、神経を刺激するようになったら『魚の目』です。
魚の目とタコに共通していることは、どちらも「不要な角質のかたまり」だという事です。
魚の目とイボ
魚の目だと思っていたら「実はイボだった」というケースがあるので注意しましょう。イボは人に感染してしまう可能性があり、高齢者や小さな子供にうつしてしまう事があります。
魚の目やタコは皮膚に摩擦や刺激が何度も加わるような場所にできますが、イボは違います。さほど刺激・摩擦がないような場所にもできます。特に「子どもの手・指先」に魚の目が出来たのかと思っていたら、実はウイルス性のイボであったというケースがよくあります。
イボにはいろいろな種類のものがありますが、ウイルス性のイボを削ったりすると、ほかの部位にも感染が広がってしまう可能性があります。自分で治そうとせずに、真っ先に皮膚科の医師に相談することをおすすめします。
魚の目の原因
男女問わず魚の目はできますが、ハイヒールやサンダルでアスファルトの上を歩いたりする女性のほうが、足に余計な負担が大きいので魚の目ができる確率が高いです。魚の目やタコができる原因のほとんどは「足に合わない靴」です。
不適切な靴の影響
小さめの靴を履いていると、足が靴から圧力を受けます。靴幅が狭いと足指が両側から圧迫され、指と指の間で摩擦が起こります。繰り返し刺激を受ける場所は、皮膚の防御反応によって角質が厚くなっていきます。大きめの靴なら足に負担がかからないと思っている方がいるかもしれませんが、靴の中で足が動いてしまうことで摩擦が起こります。
足の構造や歩行の問題
ハイヒールを履き続けていると重心が前に偏り、足裏のアーチがくずれてしまう「開張足」を引き起こすことがあります。足裏の衝撃を分散吸収しにくくなる為、魚の目やタコができやすくなります。立っているときの姿勢や歩行時の加重バランスが偏っていると、圧力が強い方に魚の目ができやすくなります。
体質による影響
新陳代謝が良ければウオノメができる前に自然と不要な角質が剥がれていきますが、新陳代謝が悪い人は角質が溜まりやすく、ウオノメができやすいと言われています。
- 圧迫または摩擦:靴や靴下が足に圧迫や摩擦を与えることから始まります
- 皮膚の硬化:足の特定の部分の皮膚が硬くなり始めます
- 角質層の厚化:持続的な圧迫や摩擦により、皮膚の角質層が厚くなります
- 芯(コア)の形成:硬化した皮膚の中心に「芯」と呼ばれる硬い部分が形成されます
- 痛みの発生:芯が深くなると、歩行時に圧力がかかり、痛みを感じるようになります
- 魚の目の完成:進行すると「魚の目」と呼ばれる硬い芯と痛みを伴う皮膚の状態になります
魚の目の対処法
魚の目の芯は皮膚よりも深い部分にできるので、芯の部分をしっかりと削らないと完治しません。痛みの原因である芯が残っていると再発してしまいます。芯に対するケアをしっかり行い、数ヶ月かけて皮膚の再生を待つことが、跡を残さない適切な処置です。
市販薬を使う方法
魚の目の薬が市販されており、液体タイプのほか、絆創膏(バンソウコウ)タイプのものがあります。スピール膏というシール(絆創膏のようなもの)を薬局で購入し、魚の目の部分に貼り付けます。貼りつけた部分の角質層をふやけさせ、白く柔らかい状態にして自分で削り取る方法です。
この対処方法は、角質をやわらかくする作用のあるサリチル酸を含む市販薬を使用し、角質層を2~3日かけて白くふやけさせた後に除去する方法で、魚の目の根の深さで効果が異なります。
貼ってから芯を取るまで2~3日の間絆創膏を貼り続けるなど、芯をふやけさせるまでの時間が必要です。軽度の魚の目の対処法として有効です。深い場所にある芯が残っていると、魚の目が再発したり悪化してしまうリスクがあります。
また、薬をあまり塗布しすぎると周りの健康な皮膚まで取り除いてしまうので十分な注意が必要です。これらの製品を利用する場合は、必ず取扱説明等を良く読んで、ご自身の状況に合っているのか確認をしてください。
病院やクリニックを受診する。
魚の目が悪化している場合は、早めに専門医のいる病院で適切な指示を受けるようにしましょう。皮膚科では魚の目の根の深さや大きさを調べ、状態に合わせた対処が行われます。一部を例としてご紹介します。
- 液体窒素で皮膚を凍結・壊死させることによって魚の目を除去する「冷凍凝固療法」があります。期間をおいて複数回繰り返し通院しなければならず、冷たいを通り越して刺すような痛みを伴います。
- 大きさと深さのあるウオノメに対しては、メスによる切除
- レーザーでウオノメの芯を焼く(保険適用外なので費用は高額になることがある)
特に、魚の目ではなくイボの可能性がある場合や、魚の目の周辺が腫れたり化膿してしまっている場合には、病院の皮膚科を受診して下さい。医師による対処が必要です。
病院やクリニックなどの医療機関では、魚の目ケア専門の機器を置いているところは稀なので、ドクターネイル爪革命をご紹介頂くケースもあります。(ドクターネイル爪革命から提携医療機関をご紹介することも可能です。)
ドクターネイル爪革命で行うこと。
フットケア専門店のドクターネイル爪革命には、魚の目ケアを行うための機器があります。独自開発のマシンを使い、ほとんど痛みなく魚の目ケアを行います。大きさ、深さにもよりますが、約3~5分程度で魚の目の芯を削ることができます。
魚の目でお悩みの方へ
足に出来るタコ・魚の目は男女問わずの悩みです。足が不健康に見えてしまうだけでなく、痛みの元となってしまうため仕事もプライベートも楽しめなくなってしまいます。やっかいな事に、魚の目は痛みがないからといって放置していても治りません。
「痛いのが苦手で・・・」という不安から魚の目の対処をしないまま、長らく放置してしまった人が沢山います。そのような悩みを抱えている方は、フットケア専用機器・設備のあるドクターネイル爪革命へご相談ください。