大会前の「コンディショニング」「テーパリング」「ピーキング」は、アスリートが最高のパフォーマンスを発揮するために非常に重要なプロセスです。それぞれの用語とその違いをわかりやすく解説します。
目次
1. コンディショニング(Conditioning)
意味:
トレーニングや休息、栄養、メンタル面などを調整し、心身ともにベストな状態に整えること。
目的:
- 怪我を予防する
- 疲労を取り除き、エネルギーを充填する
- 心身のバランスを整える
具体例:
- ストレッチ、マッサージ、睡眠の質の向上
- 食事の管理(カーボローディングなど)
- メンタルトレーニングやイメージトレーニング
2. テーパリング(Tapering)
意味:
大会前の数日〜数週間、トレーニングの量を徐々に減らしていくプロセス。
目的:
- 身体の疲労を抜きつつ、トレーニングで得た適応を維持
- 筋肉や神経の回復を促すことで、パフォーマンスを最高潮に持っていく準備
期間の目安:
- マラソンなど持久系競技:2〜3週間前から
- 短距離やパワー系競技:1〜2週間前から
注意点:
- 負荷を減らすが、強度(スピードや質)は維持することが多い
- 「やらなさすぎ」も逆効果になる
3. ピーキング(Peaking)
意味:
大会本番で能力を最大限発揮できる状態に仕上げること。
目的:
- ベストタイムや記録更新など、最高のパフォーマンスを引き出す
- テーパリングとコンディショニングの結果として得られる状態
タイミング:
- 試合・大会の1日〜数日前〜当日がピークになるよう調整
具体例:
- 直前に行う刺激入れ(軽めのスプリントなど)
- モチベーションの調整・メンタルの最終確認
- 試合用の食事・睡眠調整・ルーティン確認
簡単な関係図:
コピーする編集するトレーニング期
↓
【テーパリング】
(徐々に負荷を減らす)
↓
【コンディショニング】
(心身を整える)
↓
【ピーキング】
(大会当日にピークを合わせる)
↓
大会本番
まとめ表:
項目 | 目的 | タイミング | 主な内容 |
---|---|---|---|
コンディショニング | 身体と心の状態を整える | テーパリング期間中〜大会前 | 栄養・休息・ストレッチ・メンタル |
テーパリング | 疲労を抜いて回復を促す | 大会の1〜3週間前 | 練習量を減らす(強度は維持) |
ピーキング | 本番で最大の力を出す | 大会の直前〜当日 | 刺激入れ・戦略確認・最終調整 |
フットケアの菊地さん
大会前の選手を栄養の部分からも足元から支えていきますのでお気軽にお問い合わせください。