これらの日本とフットケアの未来

1. 超高齢社会と健康寿命の延伸

日本では、平均寿命は延びているものの、健康寿命(介護を必要とせず自立して生活できる期間)とのギャップが大きいことが問題視されています。

  • 2022年のデータでは、男性の健康寿命は72.68歳、女性は75.38歳とされており、平均寿命との差(約9~12年)が存在します。
  • 高齢者が要介護状態に陥る主な原因の一つに転倒や骨折があり、その多くは足の筋力低下や足裏の感覚鈍化に起因しています。

適切なフットケアを行うことで、転倒リスクを軽減し、健康寿命の延伸に寄与できる可能性があります。


2. 糖尿病や血行不良と足の健康

糖尿病は日本国内で増加しており、特に糖尿病性神経障害は足の健康に深刻な影響を与えます。

  • 糖尿病によって神経が損傷すると、足の感覚が鈍くなり、傷ができても気づかず悪化することがあります。
  • さらに、血流が悪くなると傷の治りが遅れ、最悪の場合、壊疽(えそ)によって足の切断に至るケースもあります。

定期的なフットケアによる血行促進や、傷の早期発見が糖尿病患者のQOL向上に不可欠です。


3. 足のケア不足による転倒・寝たきりリスク

高齢者の転倒は、骨折や寝たきり状態を引き起こす大きな要因です。

  • 足の筋力が低下すると、歩行時のバランスが悪くなり、転倒しやすくなります。
  • また、外反母趾、巻き爪、タコ・ウオノメなどの足のトラブルがあると、歩行が困難になり、運動不足につながります。

適切な靴選びやストレッチ、マッサージなどのフットケアによって、足の健康を維持することが転倒防止につながります。


まとめ

日本の健康課題である健康寿命の延伸、糖尿病による足のリスク、転倒・寝たきりの防止において、フットケアは大きな役割を果たします。今後、予防医学の観点からもフットケアの重要性がより認識され、生活習慣の一部として取り入れられていくことが期待されます。

フットケアの菊地さん

未来を変えるために、超高齢化社会を変えるために私も一歩一歩進んでいきます。

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