特に警報している大腿骨骨折についてお話しします。
高齢者が大腿骨骨折を起こす特徴には、次のようなものがあります。
- 骨がもろくなる:加齢とともに骨粗しょう症が進み、骨密度が低下して骨折しやすくなります。
- 転倒しやすい:バランス感覚が悪くなるため、椅子から立ち上がるときによろけたり、段差につまずいたりして転倒する可能性が高くなります。
- 脳梗塞や脳出血などの後遺症で体が麻痺している場合や、視力の悪い場合も転倒しやすくなります。
大腿骨骨折の症状には、次のようなものがあります。
股関節部(脚の付け根)に痛みがある、立つことや歩くことができなくなる、足が上がらない、 骨折による発熱(高齢者にはきついです…)。
高齢者が大腿骨骨折を起こすと、寝たきりになる可能性もあります。骨折から年数が経つにつれ、生存率は低下します。
転倒のリスクを減らすには、自宅をバリアフリー化したり、床につまずく原因となるものを置いたりしないなどの工夫が大切です。また、骨粗しょう症を予防するためには、カルシウムやビタミンDを積極的に摂取することも有効です。
フットケアの菊地さん
私は、大腿骨骨折で寝たきりになり介護生活を余儀なくされている方々をたくさん見てきてます。
高齢者になっても、自分の足で歩くことが出来たらと悔やむ前にしっかりとケアしていきましょう。