高齢者の骨折 特徴

高齢者の骨折にはいくつかの特徴があります。以下に主な特徴を挙げます。

1. 骨粗鬆症が関与
  • 高齢者では骨密度が低下し、骨粗鬆症が進行していることが多いため、骨が脆く折れやすいです。
  • 特に、転倒や軽微な衝撃で骨折することがよくあります(脆弱性骨折)。
2. 典型的な骨折部位
  • 大腿骨近位部骨折(股関節骨折): 転倒した際に多く見られる骨折。寝たきりのリスクが高まります。
  • 橈骨遠位端骨折(手首の骨折): 手をついて転んだときに起こりやすい。
  • 脊椎圧迫骨折: 特に背骨が潰れるような形で起きる骨折で、無症候の場合もあります。
  • 上腕骨近位部骨折: 肩周辺の骨折もよく見られます。
3. 治癒が遅い
  • 骨の再生能力が加齢とともに低下するため、骨癒合が遅くなる傾向があります。
4. 合併症のリスク
  • 骨折による寝たきり状態や活動制限により、褥瘡、肺炎、深部静脈血栓症などの合併症が起こりやすい。
  • 大腿骨骨折などでは、術後に認知機能の低下が見られる場合もあります。
5. 転倒が主な原因
  • 筋力の低下、バランス感覚の低下、視力の衰えなどにより、転倒が骨折の主な原因となっています。
6. 非典型的骨折
  • 長期のビスホスホネート(骨粗鬆症治療薬)使用者では、非典型的大腿骨骨折が起きることがあります。
予防策
  • 骨粗鬆症の治療(ビタミンDやカルシウムの摂取、薬物療法)。
  • 転倒予防(環境整備、運動療法による筋力やバランスの向上)。
  • 定期的な骨密度測定や健康チェック。

これらの特徴を把握し、高齢者の骨折リスクを減らすことが重要です。

フットケアの菊地さん

歩行トレーニングは勿論。

管理栄養士の資格を持っているので皆様のお役に立てるかもしれません。

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