高齢者の身体的特徴

高齢者の身体的特徴とは

高齢者は加齢に伴い、身体の各器官を構成している細胞数の減少や細胞そのものの働きが低下することで生理的老化が進行します。

生理的老化の進行によって臓器機能の低下や恒常性維持機能の低下、病気の併存などの身体的特徴がみられます。

臓器機能の低下

長年の使用によって、各臓器の機能低下が起こります。

予備力・回復力の低下

平常時の状態からストレスが加わったときに対応できる潜在能力(予備力)が低下し、少しのストレスをきっかけに、機能低下や病気を生じやすい状態になります。

弱った状態から元の状態まで戻る回復力も低下するため、病気にかかりやすく治りにくくなります。

恒常性維持機能の低下

「外気の温度に合わせた体温調節能力の低下」、「発熱・下痢・嘔吐などで脱水症状が起こりやすくなる」、「血糖値のコントロール能力の低下」、「血圧が上がりやすくなる」など、恒常性維持機能が低下し、外部環境の変化に適応する能力が低下します。

複数の症状や病気を抱えやすい

老化によって病気が治っても障害が残ることや慢性化することもあり、病気や障害を複数抱えていることが多くなります。

ADL能力が低下しやすい

病気やケガで安静・臥床期間が長くなることによって、関節拘縮・筋力低下などの運動器機能の低下や褥瘡の発症、深部静脈血栓症、尿路感染などを起こし、ADL能力が低下します。

典型的な症状に当てはまらないことが多い

一般的な病気の症状や徴候には当てはまらない場合も多く、肺炎でも微熱程度のことや、心筋梗塞の痛みが胸部ではなく腹部に出ることなどがあります。

重篤化しやすい

老化による臓器の機能低下が起こっている状態のため、急に状態が変わりやすく、重篤化しやすくなります。

フットケアの菊地さんより

高齢者の身体的特徴は生きているうえで防げませんが、健康に保とうとしていくことが大切です。一緒に健康寿命伸ばしましょう。

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