外側縦アーチ ~足のアーチ編~

フットケアの菊地さんより今回はアーチ外側縦アーチ編。

足のアーチの一部である「外側縦アーチ」は、足の外側に位置し、足の安定性や衝撃吸収において重要な役割を果たします。足にはいくつかのアーチがありますが、その中でも外側縦アーチは、歩行時に足が地面に接触した際の負荷を分散し、体のバランスを保つ助けをしています。

外側縦アーチの構造

外側縦アーチは、以下の骨で構成されています。

  • 踵骨(かかとの骨)
  • 立方骨
  • 第五中足骨

これらの骨が弓のように連なっており、足の外側部分のアーチを形成しています。内側縦アーチ(いわゆる土踏まず)ほどは高くありませんが、足の重要なサポート構造です。

外側縦アーチの役割

1. 足の安定性を提供

外側縦アーチは、体重がかかった際に足を安定させる役割を果たします。特に歩行や走行時、足が地面に接触するときに、外側縦アーチが地面との接触を支え、足の動きをコントロールしています。内側縦アーチと協力しながら、体重を効率よく分散します。

2. 衝撃吸収

外側縦アーチは、歩くときや走るときの地面からの衝撃を吸収し、足全体や足首、膝、腰にかかる負担を軽減します。外側縦アーチが正常に機能していることで、足の内側と外側のバランスが取れ、体への負担が均等に分散されます。

3. バランスの調整

歩行や走行時に、足の外側部分が地面と接触することで、体が傾いたり、足が不安定になったりしないようにバランスを取ります。外側縦アーチが正常であれば、足の着地から蹴り出しまでの動作がスムーズに行われ、体全体のバランスを保つことができます。

外側縦アーチの問題

1. アーチの崩れ(過回外や過回内)

外側縦アーチが正常に機能していない場合、足の動きが過剰に内側や外側に偏る「過回外(オーバープロネーション)」や「過回内(オーバースピネーション)」が起こることがあります。この状態は、足のアーチが崩れ、足の安定性や衝撃吸収機能が損なわれることにつながります。

  • 過回外:足が外側に倒れすぎることで、足首や膝、股関節に負担がかかる。これが続くと、捻挫や膝痛、腰痛を引き起こすリスクがあります。
  • 過回内:足が内側に倒れすぎることで、足底や膝にストレスがかかり、足底筋膜炎などの問題が生じることがあります。

2. 扁平足

外側縦アーチも含めたアーチ全体が低下することで、足が平坦になり、扁平足の状態になります。扁平足になると、足全体が地面に接触しやすくなり、外側縦アーチが衝撃吸収や体重分散の役割を果たせなくなります。これにより、足や膝、腰に痛みが生じやすくなります。

3. 足底筋膜炎

外側縦アーチが崩れると、足底筋膜に過度な負担がかかり、炎症が生じやすくなります。足底筋膜炎は、特にかかとや土踏まずに痛みを引き起こし、歩行が困難になることもあります。

外側縦アーチを保つための方法

1. 足の筋力トレーニング

外側縦アーチを支える筋肉や靭帯を強化するためには、足の筋力トレーニングが有効です。足の指でタオルを掴んだり、足の指を広げる運動を行うことで、足全体の安定性を高めることができます。

2. 適切な靴の選択

足のアーチをサポートするインソールや、外側縦アーチを支える機能を持つ靴を選ぶことが重要です。特に、スポーツをする際は、アーチサポートがしっかりした靴を選ぶことで、アーチが崩れるのを防ぎます。

3. ストレッチ

足の柔軟性を保つためには、足の筋肉やアキレス腱のストレッチが効果的です。ふくらはぎや足の裏の筋肉を定期的に伸ばすことで、足のアーチを維持しやすくなります。

4. インソールの使用

アーチをサポートするインソールを使うことで、外側縦アーチの崩れを防ぎ、歩行時や走行時の衝撃を和らげることができます。特に、アーチのサポートが弱くなっている人や、扁平足の傾向がある人には、オーダーメイドのインソールが効果的です。

フットケアの菊地さんより

外側縦アーチは、足の安定性や衝撃吸収、バランス維持において非常に重要な役割を果たしています。このアーチが正常に機能することで、足や全身の負担を軽減し、効率的な動作が可能になります。足のトレーニングや適切な靴の選び方、インソールの使用などで外側縦アーチをケアし、健康的な足の状態を維持することが大切です。

私はインソールはいてます。

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