医療でも中々施術できない爪

「医療でも中々施術できない爪」というのは、重度の爪の問題や非常に複雑なケースを指している可能性があります。

こうした場合、巻き爪や爪甲剥離(爪が剥がれる状態)、爪甲白癬(爪水虫)、外傷による爪の変形など、通常の医療的介入でも治療が難しい場合が考えられます。

このような状況においては、治療や管理が非常に難しい理由と、その対処法について詳しく見ていきます。

1. 巻き爪の重度ケース

巻き爪の軽度なケースでは、矯正プレートやワイヤー法で爪の形を矯正できますが、非常に進行した巻き爪や慢性的な炎症を伴うケースでは、手術が必要になることがあります。しかし、手術後でも再発しやすい場合があり、治療が難しいことがあります。

  • 原因:爪の成長の異常や、足にかかる圧力の不均衡が原因で、爪が皮膚に深く食い込むことがあります。
  • 治療:爪の一部を除去する手術(部分抜爪)や、根本的に爪の成長を止める施術(マトリクス切除術)を行います。ただし、再発率が高いため、術後のケアが非常に重要です。
2. 爪甲剥離症(爪が剥がれる)

爪甲剥離症は、爪が指から離れたり、剥がれたりする状態です。

原因としては、外傷、真菌感染、皮膚疾患(乾癬やアトピー性皮膚炎)、または化学薬品やアレルギー反応などが考えられます。

  • 治療の困難さ:爪甲剥離は再生が遅く、完全に治癒するまでに時間がかかります。また、感染が進行している場合や原因が複合的な場合、治療が非常に難しいことがあります。感染が深部に進行すると、爪の下の皮膚や組織も影響を受けることがあり、さらに治療が複雑になります。
  • 治療法:原因を特定し、それに応じて抗真菌薬や抗生物質、場合によっては爪を除去して再生させる治療が行われます。しかし、完治までの時間が長く、完全な再生が保証されない場合もあります。
3. 爪甲白癬(爪水虫)

爪甲白癬は真菌感染によるもので、爪が厚くなったり、色が変わったり、砕けたりします。通常、抗真菌薬による治療が行われますが、爪が厚くなりすぎたり、感染が深く進行している場合は、治療が困難になることがあります。

  • 治療の難しさ:外用薬や内服薬で治療しますが、爪の再生が非常に遅いため、治療には数カ月から1年以上かかることがあります。また、感染が爪全体に広がっている場合や、糖尿病などの基礎疾患があると、治療がより複雑になります。
  • 対策:抗真菌薬の長期使用や、爪を削る治療が行われますが、再発を防ぐための予防的なケアも重要です。
4. 外傷による爪の変形や損傷

スポーツや事故による爪の損傷や、外傷後に爪が再生しない、または変形して再生する場合、治療が難しいことがあります。特に爪母(爪が生成される部分)が損傷を受けた場合、爪の正常な成長が妨げられ、爪が厚くなる、変形する、あるいは一部しか再生しないことがあります。

  • 治療の難しさ:爪母が損傷している場合、完全な再生は非常に困難です。爪の部分的な除去や矯正法が試されますが、完全に元通りになることは少なく、変形したままになることが多いです。
  • 対策:保護や矯正用の器具を用いるか、爪全体を除去して再生を試みる手術もあります。ただし、再生が不完全になる可能性もあります。
5. 自己免疫疾患や皮膚疾患による爪の問題

乾癬やリウマチなどの自己免疫疾患によって爪に異常が生じることがあります。これらの病気が原因で爪が変形したり、厚くなったり、割れやすくなったりすることがあり、医療的な処置が難しい場合があります。

  • 治療の難しさ:基礎疾患がある場合、爪の治療は単独では効果が出にくく、全身的な治療が必要です。例えば、乾癬の治療には、免疫抑制剤や生物学的製剤が使われますが、爪の改善には時間がかかります。
  • 対策:爪の局所治療と全身治療を組み合わせて行いますが、爪の状態が完全に改善することは難しいことが多いです。
6. 糖尿病や血行不良による爪の問題

糖尿病患者や血行不良がある人は、爪が脆くなったり、感染しやすくなったりします。特に糖尿病の患者は、足のケアが非常に重要で、巻き爪や感染が進行しやすく、治療が難しいことがあります。

  • 治療の難しさ:血行不良がある場合、爪の健康状態は改善しにくく、治療には長期的なアプローチが必要です。感染症や壊疽(えそ)に進行するリスクもあり、場合によっては外科的処置が必要になることもあります。
  • 対策:血糖値の管理とともに、日常的なフットケアを徹底し、早期に問題を発見することが大切です。専門のフットケアや定期的なチェックが推奨されます。
フットケアの菊地さんより

医療でも施術が難しい爪のトラブルは、重症度や原因によってさまざまです。巻き爪や爪白癬、外傷による爪の損傷、また基礎疾患がある場合など、それぞれに応じた治療が求められますが、完治や再発防止が難しいケースもあります。適切な診断と専門的なケアを受けること、そして日常的な予防と管理が大切です。

日常的な管理を行っていればこんなにひどくならずに済んだと思う方が本当に多くいらっしゃるので早めに来院してください。

無料相談いつでもお待ちしております。

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