かかとのびび割れ

足裏の角質ケアの基礎知識

角質ケアを始める前に、まず皆さんにお伝えしたいのは「角質は肌にとって重要な役割を果たすもの」ということです。一般的には「お肌の問題の原因」と思われがちですが、実際にはなぜ角質が必要なのでしょうか?

角質の役割

「角質ケア」「角質除去」という言葉をよく聞くことがありますが、そのために角質層に悪いイメージを持っている人もいるかもしれませんね。

しかし、実際には角質層には外からの有害な刺激を体内に伝えないようにする役割があり、私たちの身体を守るために重要な存在なのです。

もし皮膚に角質層がなかったら、紫外線が直接体内に入ってしまったり、体内の水分が外に逃げて皮膚が乾燥してしまったりします。つまり、角質がなければ私たちは健康を保つことができません。

ターンオーバーと角質の関係

私たちの体に必要な角質は、どのように作られるのでしょうか?

まず、表皮の一番内側にある基底層で、角質の元となる細胞が生成されます。そして、基底層で生まれた細胞は形を変えながら徐々に肌の表面に押し上げられていき、やがて角質層として形成されます。角質層に変化した細胞は死んだ細胞であり、一定の期間が経過すると自然に剥がれ落ちて垢(アカ)となります。肌の新陳代謝、つまり肌の生まれ変わりを「ターンオーバー」と言います。
通常、約28日(4週間)かけて行われます。角質層が形成されるのは、私たちの体を守るためです。そして、ターンオーバーは私たちが生きている限り絶えず行われています。

必要な角質と不要な角質の違い

ターンオーバーが正常に働いていると、キレイな肌を保つだけでなく、角質層は外部の刺激から肌を守る重要な役割を果たします。角質は本来、肌にとって必要な存在です。

しかし、角質が剥がれずに残ってしまうと、角質層が厚くなり、カサカサとした肌になってしまいます。特に肘や膝、かかとなどは皮膚が乾燥しやすく、角質が厚くなりやすい部分です。

古い角質が蓄積すると、肌の透明感が失われ、皮膚がガサガサになり硬くなってしまいます。これらの蓄積した角質は不要なものです。

角質層には、水分を保持し皮膚を保護する役割があります。適度な角質は必要ですが、角質が過剰に蓄積すると問題が起こることがあります。そのため、適切なケアが必要なのです。

かかとがひび割れる原因は?

乾燥がひどい季節になると、かかとがガサガサしたり、ひび割れて皮がむけることがありますよね。なぜ、足裏やかかとには角質がたまりやすいのでしょうか?

その原因として、次のようなことが考えられます。

【1】刺激

角質がたまる原因の一つは刺激です。例えば、毎日歩く仕事をしている人や、サイズの合わない靴を履いている人は、靴の中で足が圧迫されたり摩擦が起こることが多くなります。その結果、角質が厚くなる可能性が高くなるのです。

また、かかとの角質を削りすぎることにも注意が必要です。固くなったかかとの角質をセルフケアで削りすぎてしまうと、皮膚が薄くなります。しかし、皮膚は自己防衛のために角質を厚くしようとする反応を示すため、逆効果になります。

【2】乾燥

通常、皮膚は水分と脂分が混ざった皮脂膜によって潤っていますが、かかとには皮脂腺がないため、油分が不足して乾燥しやすくなります。

足もとの暖房器具を多用したり、熱いお風呂に入ると肌が乾燥しやすくなります。もし足がひび割れてしまった場合は、かかとを露出するサンダルや靴の使用は控えましょう。

【3】冷え性、足の血行が悪い

加齢や血行不良により、皮膚の新陳代謝が低下し、古い角質が溜まりやすくなります。
足の血行が悪くなると、栄養分が十分に届かず、かかとの肌の新陳代謝(ターンオーバー)がうまく機能しづらくなります。特に冷え性の方は、かかとや足裏に角質がたまりやすい傾向があります。

【4】食事

ダイエットのために、炭水化物やタンパク質を極端に制限していませんか?
実は、炭水化物やタンパク質は体の体温を維持するために重要な役割を果たしています。食事制限が極端すぎると、体が冷えやすくなる可能性があります。

特に、ビタミンB群やC群が含まれている果物や緑黄色野菜の摂取が不足していると、冷え性の原因になります。また、現代人に不足しがちなビタミンEも、冷え性改善に必要な栄養素です。

【5】特定の疾患

水虫や角化症のせいで、角質が厚くなり、ひび割れることがあります。

水虫が原因の場合は、病院に行きましょう

かかとがカサカサして白っぽくなると、角質のお手入れが足りていないサインかもしれません。しかし、同時に角質増殖型水虫の可能性も考えられます。水虫では、かかとの奥に白癬菌が存在し、かゆみや自覚症状がほとんどないことが特徴です。

水虫かどうかを確認するためには、病院でかかとの角質部分を顕微鏡で診てもらう必要があります。もしかかとがゴワゴワしていたり、違和感を感じるようなら、早めに病院を受診することをおすすめします。

かかとのひび割れが痛い時の対処法

角質ケアには一般的に、「削る」「磨く」「はがす」という3つの対処方法があります。
ただし、一概にどれが最も良い方法とは言えません。それぞれの方法には即効性や手軽さ、長所や短所があります。自分の状況に合った方法を選ぶようにしましょう。

対処方法(1)削る

この方法は3つの中で最も古くから知られており、即効性のある方法です。角質を削る方法には、角質を柔らかくしてから削る方法乾燥した硬い状態で削る方法があります。

角質を柔らかくしてから削る方法では、お風呂などで角質に十分な水分を含ませて柔らかくし、その状態で削ります。この方法は、削りたい部分が自然に削れるため、無理なく行えます。ただし、ひび割れがある場合や炎症を引き起こす可能性が高い場合は、乾燥した硬い状態で削る方が適している場合もあります。

軽石などを使用する際には注意が必要です。刺激が強すぎて肌を傷つける可能性があるため、削りすぎたり周囲の皮膚を傷つけないような技術や注意が必要です。

対処方法(2)磨く

クリームなどに含まれる粒子状のパウダーを使って肌をマッサージし、表面の角質を取り除く方法です。
この方法は、皮膚を傷つけるリスクが少ないため安全です。ただし、一度の使用では効果が出にくく、既に角質が厚くなってしまっている場合にはあまり効果が期待できません。角質が厚くなる前のケアとして、日常的に継続して行うことがおすすめです。

対処方法(3)はがす

ピーリング剤などの薬液を角質の厚い部分に塗り、足裏の不要な角質をはがす方法です。この方法は、皮膚を傷つけるリスクが少ないのがメリットですが、完全に剥がせるようになるまでに個人差があります。

薬液が肌に合わない場合もあるので、使用前には必ず説明書をよく読み、パッチテストキットを使用してお肌に異常がないことを確認しましょう。

角質トラブルの予防法

足の角質トラブルを予防するためには、以下のポイントに注意しましょう。

足に合った靴を選ぶ

靴のサイズや形状が足に合っていることが重要です。合わない靴を履くと、足に圧迫や摩擦が生じて角質が厚くなります。自分の足に合った靴を選ぶことが大切です。また、軟らかい中敷きを使うと足にかかる刺激を軽減できます。

圧迫や摩擦を避ける

足に負担をかけるような状況をできるだけ避けましょう。窮屈な靴やサンダルを避けることで摩擦を減らすことができます。自分の生活や歩き方を見直し、足に余計な負担をかけないようにしましょう。

これらの予防策を実践することで、足の角質トラブルを予防することができます。自分の足に合った靴を選び、圧迫や摩擦を避けることが重要です。予防策を実践して、再発を防ぎ、健康な足を維持しましょう。

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